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超撥水塗布がいしによる難冠雪特性
○菅原宣義・杉本 峻・白川龍生(北見工業大学)・前田元宏・近藤邦明(日本ガイシ)
暴風雪環境下でのがいしで問題となってきたのが着雪や冠雪である(1).諸外国での大きな着氷雪事故では,がいしへの着氷も問題となっていた.このために着氷に関する研究(2)がCIGRE WG B2.44(Coatings for protecting overhead power network equipment in winter conditions)で行われている.一方,冠雪実験を自然降雪環境で行うには実験条件の構築や条件の成立に時間的問題がある.従って,冠雪による研究を効率良く行うには人工雪による実験が不可欠である.本研究では,従来の人工着雪装置(3)を改良して湿り雪を作り,超撥水塗料を塗布した懸垂がいし連を耐張吊した場合の冠雪状態を,無塗布がいしと比較した結果を報告する.