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送電線ギャロッピング発生可能時間を対象としたCREIPI-RCM-Era2の適用性検討
◎吉松卓哉・麻生照雄・渡邊幸樹(北海道電力)
暴風雪などの気象現象は,送電線にギャロッピング現象などを引き起こす場合がある.これらの対策を実施する上で,気象現象の極値や発生頻度を把握することは重要な要素の一つである.今回,送電線のギャロッピング発生可能時間を対象として,(一財)電力中央研究所で保有する「領域気候モデル(NuWFAS-RCM)を用いた高解像度・長期気象・気候データベース(CRIEPI-RCM-Era2)」の極値統計への適用性について考察した.その結果,気象官署やアメダスの観測値などから算出したギャロッピング発生可能時間マップとCRIEPI-RCM-Era2で算出したギャロッピング発生可能時間マップの地域分布は,北海道全域において概ね良く対応しており,極値統計への適用性は十分期待できることを確認した.