電気学会全国大会講演要旨
7-094
竜巻による送電用鉄塔の損傷メカニズムに関する検討
○山崎智之(東電設計)・久保田邦裕・白石智規・松本 憲(東京電力)・二村喜博・井上典久(東電設計)
平成25年9月2日,埼玉県越谷市で発生した竜巻により,66kV4回線送電線の鉄塔腕金に設備被害が発生し,短絡,地絡を伴う電気事故が発生した.本論では,まず,当日の気象状況,設備被害の状況を示し,次に,被害を受けた腕金の損傷メカニズムを解明するため,変形した腕金,伸びた電線,変形したがいし連金具の調査および再現試験行うとともに,Fスケールを用いた風速推定,報道映像に基づく飛来物の面積を推定し,腕金の耐力評価を実施した.その結果,竜巻による過大な風速と飛来物が架渉線に付着した影響による腕金の損傷過程(メカニズム)を説明できることがわかった.