電気学会全国大会講演要旨
7-096
ACMセンサによる鋼管鉄塔内部環境の腐食性評価
○内村貴博・龍岡照久・能勢晃太朗・河原章夫・太田 浩(東京電力)
大気環境に曝される電力流通設備の1つである鋼管鉄塔は,山形鋼鉄塔の腐食様相とは異なり,材料表面に付着する海塩粒子,酸性雨,SOxガス等の蓄積,濡れなどの要因により腐食を生じるだけでなく,雨洗効果が期待できない鋼管内面の環境による腐食速度の経時変化が問題とされ,双方の腐食性評価,腐食寿命予測が課題とされている。筆者らは,Fe/Ag,Zn/Ag,Al/Ag対ACM型腐食センサを用いて各種環境における電力流通設備の腐食寿命予測について検討を行っている.本報では,送電鉄塔に用いられる中空鋼管の内部腐食環境について,ACMセンサ,温湿度センサ等を用いて腐食性を評価した結果について報告する.