電気学会全国大会講演要旨
7-101
OPGW 80 mm2 の直流アークによる素線溶断特性
○大髙聡也・岩田幹正・合田 豊(電力中央研究所)・松本 憲(東京電力)・長野宏治(ジェイ・パワーシステムズ)・渡邊友行(ビスキャス)
落雷の多い地域の架空送電線においては,雷撃により架空地線の素線が溶損・溶断することがある。特に,光ファイバ複合架空地線の素線が溶損・溶断し,それに起因して断線に至った場合は,電力線との接触による電気事故に加えて,光ファイバの損傷に伴う通信障害を引き起こす可能性もある。このため,電力中央研究所ではこれまでに様々なOPGWに対して雷撃を模擬した直流アーク試験を行い,素線の溶断本数や損傷様相に関するデータを取得している。本稿では,東京電力が使用しているOPGW 80 mm2の素線溶断特性を直流アーク試験により確認し,OPGW 60 mm2の素線溶断特性との比較を行ったので報告する。