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地絡事故に至らない送電線への雷撃および送電用避雷装置動作の把握の可能性について
◎金子大志・新庄一雄(北陸電力)
雷放電路撮影から,地絡事故に至らない送電線への雷撃事実を把握することができたため,EMTPによる再現を試みることにより,当社送電線への導入が進んでいる故障点標定システムから得られた観測データの活用可能性について評価した。EMTPシミュレーションを実施した結果,雷サージは架空地線から避雷装置を経由して電力線に侵入したものと推定された。これにより,故障点標定システムは地絡事故に至らない送電線への雷撃,および避雷装置動作を把握できると評価できる。今後は,電磁波の空間伝搬や電力線への誘導の影響を考慮するためにFDTD法解析を実施する予定である。