電気学会全国大会講演要旨
7-119
実規模直流CVケーブルの空間電荷測定および±300kV直流CVケーブルシステムの納入
◎森 大樹・田渕貴久・八木幸弘・中島武憲(ビスキャス)
直流送電に用いられるケーブルとしては,環境・保守・防災の面から架橋ポリエチレンを絶縁体に用いた直流CVケーブルが主流になってきている。今回、1年間に及ぶPQ試験の課通電履歴がある320kV直流CVケーブルの空間電荷測定を実施した。その結果,当ケーブル絶縁体の空間電荷特性が空間的にも時間的にも安定していることを確認した。 また,これまでの一連の直流CVケーブル開発の結果,スウェーデンの変換所内の連系線として,±300kV直流CVケーブルシステムの実線路件名を受注した。これは,日本メーカーとして最高電圧かつ初の欧州市場への直流CVケーブルの納入となる。