大規模洋上風力発電や国家間電力連携で利用される高電圧直流電力ケーブルの敷設が進んでおり、CVケーブルの適用が検討されている。直流高電圧下での利用はその絶縁体内部に空間電荷が形成されることにより電界変歪が生じ、絶縁性能が低下することが懸念される。そのため、実規模電力ケーブルを用いた空間電荷測定技術が要求される。我々は電荷を外部からパルス電界で刺激し、発生した超音波を測定する「パルス静電応力法」を改良し、ケーブルに電圧をかけたまま空間電荷を測定する方法を提案しており、そこで使用されるガード電極の効果を確認、有効な試料長の検討して得られた実規模電力ケーブルのための空間電荷測定技術について報告する。