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AC12kA級大電流高温超電導ケーブルの開発
◎大屋正義・増田孝人・廣瀬正幸(住友電気工業)・中野哲太・丸山 修・本庄昇一(東京電力)
高温超電導ケーブルはコンパクトな形状で大容量送電が実現可能なため、経年劣化した電力ケーブルのリプレースや需要増を見越した増容量化を実現する次世代のケーブルとして実用化が期待されている(1)。2012年には、「高温超電導ケーブル実証プロジェクト」において、66kV級三心一括型ケーブルを用いた国内初の実系統実証試験が開始され、運転および保守を含めたシステム全体の信頼性や安全性を評価するステージにある(2)。筆者等は、上記実証試験と並行して、発電機引き出し線を対象とした大電流超電導ケーブルの開発を行っており、本報ではその検討状況および開発結果について報告する。