7-125
ケーブル直結端末におけるトラッキング劣化時のAE信号の特性
◎宮邉健太・杉浦匡紀・井平 学・迫田達也・三宅琢磨(宮崎大学)・蔦川陽一・川越英文・西 昌美(九州電力)
ケーブル本体の欠陥に起因した停電事故は、ケーブルの製造技術の発展により年々減少しているが、ケーブル接続部および端末部では未だに停電事故に至るような欠陥が発生している。本研究ではケーブル(主にケーブル接続部及び端末)の絶縁劣化診断技術の確立を目的とし、Acoustic Emission (AE)センサを用いて、絶縁破壊の前駆現象である部分放電を検出することで早期に不良箇所を特定するための技術開発を進めている。本報告では、ケーブル直結端末の事故例として挙げられるトラッキング劣化に着目し、実際の直結端末部である6.6kV用プラグイン・エルボ内で放電を発生させ、トラッキング劣化によるAE信号の特性および放電検出数を評価した結果について報告する。