電気学会全国大会講演要旨
2-007
X線CTによる電気トリーの構造解析
◎岩田晋弥・四宮徳章・山東悠介・伊藤盛通(大阪府立産業技術総合研究所)・竹内晃久・鈴木芳生(高輝度光科学研究センター)
絶縁破壊の前駆現象として、電気トリー (Electrical Tree) の発生が知られている。電気トリーの発生条件、長さ、形状等を調査することは、絶縁材料を評価する上で重要であるが、その3次元的な構造に関する報告は少ない。本研究ではSPring-8 BL20XUにおいて、視野1 mm、空間分解能1.5 umのX線CTを用い、エポキシ樹脂に発生した電気トリーの構造を3次元的に撮影した。観察したトリーは樹枝状トリーおよびブッシュ状トリーであり、それらの撮影結果を比較し、各々の特徴について論じる。また、再構成したデータよりトリーの体積を求め、定量的に評価する方法についても検討する。