2-018
直流電圧下における屋外絶縁シリコーンゴムの絶縁劣化に及ぼす電圧印加電極反転の影響
◎平子美月・田中宏樹・川島朋裕・村上義信・長尾雅行(豊橋技術科学大学)
交流送電で用いられる屋外絶縁用がいしの材料としては、セラミックスから、シリコーンゴムへの転換が進められているが、直流送電で用いる場合には直流条件下で生じる特有の電気絶縁性における諸問題を解決する必要がある。シリコーンゴムの絶縁劣化特性の診断方法として傾斜平板法試験が挙げられる。筆者らは、直流電圧下においてシリコーンゴム表面が帯電することで劣化の進行に影響を及ぼすことを明らかにした。これより、試料表面を流れる汚損液の帯電も劣化進行に影響を持つと考えられる。本研究では、傾斜平板法試験において、直流電圧下におけるシリコーンゴムの表面絶縁劣化特性に及ぼす汚損液の帯電の影響を調査した。