電気学会全国大会講演要旨
2-020
熱硬化絶縁材料の硬化を制御するパラメータの検討
◎遠藤香菜子(三菱電機)
モータの絶縁材料として広く用いられる熱硬化性絶縁材料は、加熱すると硬化反応が進行し、高分子架橋構造を形成する。 熱硬化絶縁材料は合成樹脂を希釈剤に溶解し作業性を向上させており、この希釈剤の種類により溶剤型、無溶剤型に分類される。溶剤型の場合、希釈剤が硬化時に揮発し、安全性や環境適応性に問題があるため、随時アクリル樹脂系絶縁材料をはじめとする無溶剤型絶縁材料への置き換えが進んでいる。 そこで、無溶剤型のアクリル樹脂系絶縁材料をモデルに硬化を制御するパラメータとして、網目構造の形成度合、即ち架橋密度を表す指標について検討し、その妥当性を調べた。