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不平等電界下における針電極先端曲率が微小ギャップ中の部分放電特性に与える影響
◎木田庄俊・川島朋裕・村上義信・長尾雅行(豊橋技術科学大学)
部分放電特性を考えるうえで、試料表面の状態は重要となる。試料表面の凹凸などの影響で不平等電界となり、電界が集中することで、部分放電が発生し易くなることが想定される(1)。そこで本研究では、針‐平板電極系を用いて針先端曲率が不平等電界下における微小空気ギャップでの部分放電開始電圧(PDIV)特性に与える影響について検討した。また、PDIVを基に電界解析を行い針先端における部分放電開始電界(PDIE)のギャップ依存性について検討した。その結果、針先端におけるPDIEは、平等電界下におけるPDIEとほぼ同等となった。これは、本試験条件においては不平等電界下の電圧降下がギャップ長が長いときよりも比較的小さいため、初期電子が供給されれば放電は途中で停止することなく発生するからだと思われる。