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球-球電極系を用いたサージ電圧下の火花放電電圧測定
◎戸田 亮・村上義信・川島朋裕・長尾雅行(豊橋技術科学大学)
サージ電圧下における放電基礎特性を把握するため、球-球電極系を用いて火花放電開始電圧(SDIV)を測定した。直径10 mmのステンレス球2個を空間距離0.3、0.5、0.7 mmに設置し、立ち上がり時間約80 ns、繰り返し周波数50 Hz、電圧上昇速度 –50 V/sの負極性サージランプ電圧を印加し、SDIVを測定した。また同じ上昇率をもつ直流ランプ電圧を用いて同様な実験も行った。サージランプ電圧下のSDIVの大きさはパッシェン電圧よりおよそ2〜3倍高くなった。サージ電圧時においては初期電子の発生確率が低下するため、または電子なだれが成長し難くなるためと考えられる。本実験条件下においてはサージ電圧下におけるSDIVが直流下におけるそれよりも高いことがわかった。