電気学会全国大会講演要旨
2-045
静電吸着法を用いたPMMA/BN コンポジットの電気的・熱的特性に与えるBN凝集体の影響
○藤井敦啓・長尾峻介・村上義信・川島朋裕・長尾雅行(豊橋技術科学大学)
近年、高い熱伝導率と許容可能な絶縁破壊の強さ(Fb)を持ったコンポジット絶縁材料の開発が進められている。一方、静電吸着法は静電吸着させることで任意形状・形態の集積構造体を調整することができるため、任意の特性を持ったコンポジット材料を作製できる可能性が高い。本研究では、コンポジット材料の熱伝導率を向上させるため、板状窒化ホウ素(BN)粒子とそれよりも大きい体積をもつ凝集BN粒子を混合させた混合BN粒子用いてポリメタクリル酸メチル(PMMA)/BNコンポジット材料を作製し、直流絶縁破壊試験および熱伝導率測定を行った。凝集BN粒子を添加することにより絶縁破壊の強さは多少低下するが、熱伝導率は大幅に上昇することが確認された。