電気学会全国大会講演要旨
2-052
受配電機器のオンライン絶縁余寿命推定(2)
○三木伸介・梅村園子・山地祐一・岡澤 周・塩田直樹(三菱電機)
絶縁物の化学的評価とマハラノビス・タグチ法の適用により絶縁余寿命推定技術を開発してきたが,リアルタイムで機器を監視できないことが課題であった。今回,センサと漏れ電流検出器から構成されるオンライン絶縁余寿命推定システム開発の一環として,センサの加速試験を実施した。センサはポリエステル絶縁物にスクリーン印刷により電極を形成して作製した。ポリエステル絶縁物は大気中の酸性ガスにより劣化することを考慮し,高温試験,高温高湿試験,硝酸曝露試験を行った。いずれの試験ともスクリーン印刷電極はリファレンスの金蒸着電極とほぼ同じ結果であったことから,スクリーン印刷電極は今回の試験では劣化しないと考えられる。