電気学会全国大会講演要旨
2-075
色素分子溶液によるカップスタックカーボンナノチューブの分散とナノ構造上への展開
○渡邉洋平・竹内大志・加藤ひとし・竹村 進・島田和宏・平松友康(関東学院大学)
次世代のデバイス開発のために炭素材料の研究が焦点となっている。それらの一つに、カップ積層型カーボンナノチューブ(CSCNT)がある。CSCNTはカップ状のカーボン構造体が積層して、1マイクロメータ長に連なった構造体をしており、高い分散性をもっている材料として注目されている。本研究では、CSCNTのナノデバイス等への可能性を探るためにCSCNTのパターンの作製を試みた。分散液には色素分子コンゴーレッド(CR)水溶液を用いCSCNTの分散を行った。SEMにより、広い領域の構造を調べ、色素溶液分散による光学的変化を蛍光顕微鏡で観察、CRとの結合状態に関して、ラマン分光により詳細を調べた。その他諸特性の測定、解析を行い応用性を探った。