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チタン系触媒を用いたRTV接着材料における変成ポリジメチルシロキサン添加の効果
◎岡本直也・武田和也・宮田和代・狩野幹人・青木裕介(三重大学)
従来のシリコーン系化合物を主成分とするRTV(室温硬化型)建材用接着剤において、有機スズ化合物が触媒として用いられている。しかしながら、有機スズ化合物は有害化学物質であるため、欧州化学品規制等により使用量は制限されつつあり、代替触媒が強く要求されている。スズフリー触媒としてチタン系化合物の適用が検討されており、グアニジン化合物の添加による触媒性能向上が報告されている。しかしチタン系触媒では光安定化剤を添加した場合に触媒性能の低下が起こる。この問題の対策では、硬化助剤として反応性の高い変成ポリシロキサンの接着材料への添加が効果的である。本報告ではチタン系触媒における変成ポリマーの添加の有無による接着特性への影響に関して報告する。