電気学会全国大会講演要旨
2-109
MRセンサを用いた液相磁気免疫検査法の開発
○野口晃平・榊原達人・内野将豪・吉田 敬・圓福敬二(九州大学)
我々は、MRセンサを用いた液相での磁気的免疫検査法の開発を行っている。これまでは磁気マーカーに強い励起磁界を数回印加し、結合マーカーの残留磁気信号の測定を行っていた。しかし、これは未結合マーカー同士の凝集の原因となり、検出限界低下の要因となっていた。本研究では、ビオチンと磁気マーカーの結合反応中に磁界を印加することで、磁化容易軸の向きをそろえる手法を提案する。これにより強い励起磁界の印加回数を減らす事ができ、マーカー同士の凝集を低減した検出が可能となる。本方法による免疫検査の定量的な評価を行った。