電気学会全国大会講演要旨
2-110
直流傾斜磁界を用いた三次元磁気粒子イメージングシステムの開発
◎辻村尚貴・吉田 敬・圓福敬二(九州大学)
磁気ナノ粒子の表面に検査試薬や薬剤等を結合したものを磁気マーカーと呼び、その磁気的特性と粒子の小ささから様々な医療応用が期待されている。その中で、磁気ナノ粒子からの磁化信号を検出することによって磁気ナノ粒子の位置を特定する磁気粒子イメージングというものがあり、体内医療診断において注目されている。本研究では、磁気ナノ粒子サンプルをxyz方向に走査し、磁気ナノ粒子からの非線形磁化による第三高調波信号を検出することで磁気ナノ粒子の位置の特定を行った。また、直流傾斜磁界を印加することで、より高感度で高空間分解能な三次元の磁気粒子イメージングシステムの開発を目指した。