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バックヨーク付並列コイルで構成した医療用磁界発生装置
◎林 亮平・山崎涼平・山田外史・池畑芳雄(金沢大学)
がん温熱治療法の1つに、体外の磁界発生装置にて発生させた高周波磁界の印加によりがん患部に注入した磁性微粒子にヒステリシス損による熱を発生させ,加熱する誘導加温温熱治療法がある。加温のためには腫瘍のある体内深部,すなわち体表から12-14 cmにおいて,励磁周波数(f = 100 - 500 kHz),磁束密度レベル(B > 数mT)を発生させる必要がある。体深部での磁界増強のため,上下の各コイルを並列で構成し,さらにMnフェライトからなるバックヨークをコイルに取り付けて装置全体の起磁力を増加させ装置全体の磁界を増強させた。本研究は磁界発生装置の磁界分布を、従来の上下単一コイル及びバックヨークの有無の場合について測定し比較を行ったものである。