電気学会全国大会講演要旨
2-120
新型磁気式IDカード用Ni-Fe磁性膜/ソレノイドコイルの試作と評価
◎田中新悟・曽根原 誠(信州大学)・柳井武志(長崎大学)・加藤貴規・佐藤敏郎(信州大学)・庄司和彦・加藤健太(ディバータ)・中野正基・福永博俊(長崎大学)
数多く普及している磁気ストライプカードは安価である一方でスキミングなどによる個人情報漏洩が問題視されている.そこで,磁気ストライプに代わりにコイル用い,コイルにパルス電流を流し,電流磁界によって,従来の磁気ストライプの記録磁界をエミュレートする方法が検討されている.カードにはコイルの他に電池,制御回路,アンテナなどが内蔵され,カード情報は携帯端末に記憶しておく.カード使用時に携帯端末から無線で情報を送るため,前述の欠点を解決できる.本発表では,薄膜プロセス技術を用いてカードの片面に薄膜ソレノイドコイルを作製し,その特性評価と電磁界解析の結果およびそれを内蔵する新型磁気式IDカードについて述べる.