電気学会全国大会講演要旨
2-126
波力発電への利用を想定した磁歪式振動発電デバイスの出力の周波数依存性
○西本聖史・上野敏幸・山田外史(金沢大学)
振動発電とは,乗り物の振動や海の波力などの機械エネルギーを電気エネルギーに変換する発電技術である.定常的な振動を利用するため,振動発電デバイスは半永久的に発電する電源として注目されている。 我々は鉄ガリウム合金を用いた磁歪式振動発電の研究を行っている。本研究は,海の波を利用した波力発電用の振動発電デバイスの開発を目的とする。今回のU字型発電デバイスは波のような大きなエネルギーの振動源を想定したデバイスで,ワットオーダの電力が発生することを既に確認している。また,振動発電は,振動源の周波数に合わせてデバイスの共振周波数を調整する必要がある。本稿では,共振周波数と出力エネルギーの関係について報告する。