電気学会全国大会講演要旨
2-129
磁歪式振動発電における共振周波数の電気的制御の基礎的検証
◎加藤淳貴・上野敏幸・山田外史(金沢大学)
我々は鉄ガリウム合金(Fe81.6Ga18.4, Galfenol)を用いた磁歪式振動発電の研究を行っている。振動発電は振動源と発電機の共振周波数を一致させることで大きな電力を得る。我々は発電機の共振周波数を電気的に制御することを目指している。これは橋梁など,経年劣化により振動源の共振周波数が変化した場合でも,安定して電力を供給できるメリットがある。本稿では発電機にコンデンサを結線し,その等価回路から共振周波数の定式化を行い理論値の算出を行った。その結果,理論上共振周波数の制御は可能と確認できた。そして実際にコンデンサの容量をパラメータとした時の発電特性を計測し検証した。