電気学会全国大会講演要旨
2-140
軟磁性箔帯向け応力下磁気特性測定技術の開発
○水田貴裕・谷 良浩・相澤淳一・大穀晃裕(三菱電機)・藤原耕二(同志社大学)
近年、電気機器の省エネルギー化の観点からモータの高効率化が求められており、鉄心に用いられる材料においても低鉄損化のため軟磁性箔帯や粉体等の新しい材料が開発されている。モータ設計時には高精度な磁界解析を行うために、鉄心材料の様々な条件において正確な磁気特性を把握することが必要となるが、軟磁性箔帯の圧縮応力下の磁気特性評価を行った例は未だ見られない。 今回、軟磁性箔帯に応力付与可能な軟磁性材料磁気特性測定技術を開発し、日立金属社製アモルファス金属2605SA1の圧縮40MPaから引張40MPaまでの応力下磁気特性を測定した。圧縮応力により磁気特性が低下、引張応力により磁気特性が向上しており、正の磁歪を持つ材料に特徴的な傾向を確認することができた。