電気学会全国大会講演要旨
2-141
単板材料を用いた磁気シールド測定法
◎樋田雄介・柳瀬俊次・尹 己烈・岡﨑靖雄(岐阜大学)
磁気シールド性能評価法であるASTM測定法では、シールド体形成時の応力による材料特性の変化や接合部隙間での漏洩磁界が磁気シールド性能に影響を及ぼすため、材料特性としての評価とは言えない。そのため、材料自体のシールド性能を評価する方法として、単板の磁気シールド性能を、励磁コイルを単板面に対して垂直に設置して測定する方法がIEC/TC68で提案されているが、異方性材料についての評価、すなわちシールド性能の異方性評価ができない。本稿では、磁気異方性を考慮したシールド性能評価を目的に、励磁コイルを単板の面に対して平行に設置したシールド性能を、垂直に設置した場合と比較検討した。