電気学会全国大会講演要旨
2-146
Co85-(x+y)Zr3+xNb12+y膜における高周波磁気特性のZrおよびNb組成による変化
○遠藤 恭・伊藤哲夫・島田 寛・山口正洋(東北大学)
近年,高周波磁気デバイスの動作周波数がGHz帯に到達するようになり,高透磁率かつGHz帯の強磁性共鳴(Ferromagnetic resonance:FMR)周波数を有する軟磁性材料が注目を集めている。なかでも,Co85Zr3Nb12 (Co-Zr-Nb) アモルファス膜はこれらの特長に加えて高飽和磁化,低保磁力かつゼロ磁歪であることから,基礎物性およびデバイス応用の観点から広く研究されている。しかしながら,高透磁率,FMR周波数,ダンピング定数などの高周波磁気特性がZrおよびNb組成による変化に関しては,十分に理解されていない。本研究では,ZrおよびNb組成の異なるCo85-(x+y)Zr3+xNb12+yアモルファス膜の高周波磁気特性を評価し,これらの膜における高周波磁気特性のZrおよびNb組成による変化について議論した。