電気学会全国大会講演要旨
2-147
鉄系メタルコンポジット鉄心材料用カルボニル鉄粉表面のシリカ形成に関する検討
○杉村佳奈子・林 文隆・曽根原 誠・佐藤敏郎・手嶋勝弥(信州大学)
近年,PCのACアダプタ内のフライバックDC-DCコンバータは,従来のSiパワー半導体ではなくSiC/GaNパワー半導体デバイスを用いることでスイッチング周波数を高周波化することが求められており,それに伴いトランスやリアクトルに用いる磁心材料の高周波化が望まれている.筆者らは,高周波化に伴い増加する渦電流損失の低減を目指し,磁心材料の磁性微粒子に用いているカルボニル鉄粉表面に絶縁膜を被膜し,粒子同士の金属接触を防ぐ方法を検討している.本報告ではカルボニル鉄粉表面へのシリカコーティングおよびシリカコーティングカルボニル鉄粉とエポキシ樹脂からなる鉄系メタルコンポジットバルク鉄心の特性結果について述べる.