4-193
圧縮機向け高周波誘導加熱技術の開発
◎畠山和徳・松下真也・湯淺健太・津村晃弘(三菱電機)
業務用エアコンは一般家庭向けのルームエアコンに比べて冷媒の量が多く、運転停止時に熱容量の大きい圧縮機底部に液状態で滞留する。従来は運転停止時に圧縮機外部に取り付けたヒータにより加熱することで対策している。しかし冷媒への熱伝達率が悪く大容量のヒータが必要となるため、待機電力の増加だけでなくヒータ追加によるコスト増加が課題であった。今回、圧縮機駆動用のインバータを用いて圧縮機内のモータに高周波電流を流す誘導加熱を行うことで待機電力を大幅に削減したので、その内容について報告する。