電気学会全国大会講演要旨
4-206
特徴量分布に基づくかご形誘導電動機の回転子バー折損診断法の提案
◎荒木千佳・八神佑輔・城戸俊輝・水野幸男(名古屋工業大学)・中村久栄(トーエネック)
電動機は基幹動力として幅広い分野で用いられている。筆者らは、オンラインで容易に測定できる負荷電流に着目し、その振幅及び位相の2つの特徴量に基づいた誘導電動機の固定子巻線短絡故障の診断法を提案し、有用性を示した。さらに、回転子バー折損診断のために、電流の周波数スペクトルにおいて電源周波数の両側に現れる側帯波の大きさを特徴量として検討を進めている。 本報では、負荷電流の周波数スペクトルにおいて電源周波数の両側に現れる側帯波の大きさは、電動機の回転数も考慮すると、回転子バー折損の高精度検出が可能となる特徴量であることを示した。