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2室電解処理による耐塩性酵母の殺菌
○奥 知大・薄 正紀・瑞慶覧章朝・澤井 淳(神奈川工科大学)・乾 貴誌・當山広幸(富士電機)
船舶のバラスト水には、多種多様な水生成物が含まれ、採水した国と異なる国で排出されるため、海洋生態系に影響を及ぼすことが国際問題になっている。本研究では、バラスト水中の水生生物の殺菌に対して、電解処理に着目し、1室電解処理と2室電解処理の殺菌効果を検討した。具体的には、電解における酵母の生存率と殺菌時間の関係を実験により確認した。実験の結果2室電解処理の陽極側では、殺菌時間の経過に伴い生存率が低下し、1室電解処理と比較すると、高い殺菌効果が得られることがわかった。これは陽極側のpHが酸性になり、HClOの存在比率が高くなったためだと考えられる。しかし、2室電解処理の陰極側では殺菌効果が得られなかった。