本研究は、画像処理により先行車両の存在を検知し、運転手にその情報を提供することでヒューマンエラーによる追突事故の低減を目的とする。 先行車両は自車両走行レーンに存在するため、白線及び黄色線抽出により処理領域の限定を行い、限定した処理領域内で車両下の影に着目した先行車両抽出を行う。 これまで、処理領域の限定には白線及び黄色線のエッジ、色相を用いて処理を行ってきた。しかし、黄色線は道路面上との輝度の差が白線と比較して小さく、建物や対向車線上の車両の影が重なるとエッジ、色相の抽出が難しく連結画素走査が途切れ未抽出となる問題がある。 本報告では、処理領域の限定を目的に明度に着目した黄色線抽出について述べる。