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鉄道事業者に対するデマンドレスポンス手法に関する一検討
◎中井敦子・中濱浩二・岩田雅史(三菱電機)
鉄道事業者向けエネルギーマネジメントシステム(以下「EMS」)は、鉄道路線・駅舎・ビル・商業施設等、多岐にわたる施設を管理する必要がある。現在の鉄道事業者のエネルギー管理体制は、事業部門毎に独立した管理を行っており、統括的な管理を行うことが課題であると推測される。そこで、初めに鉄道事業者向けEMSの構成例として、鉄道コミュニティEMSを最上位とするEMS構成例を示す。
また、上記EMS構成例において、デマンドレスポンス制御を行う際の削減電力量配分アルゴリズムとして、各EMSの電力使用計画のほかに、各設備・施設の快適性/利便性を表す1指標を追加して配分量を決定する手法を検討した。本手法により、鉄道事業者が各設備・施設に割り当てた優先度に基づいて、乗客・利用客のサービスレベルの低下を最小限に抑える効果が期待できる。