電気学会全国大会講演要旨
5-004
アモルファスコアIPMSMの鉄損特性評価
◎岡本昭太郎・藤谷幸平・Nicolas Denis・藤崎敬介(豊田工業大学)
モータは家電製品等の駆動源として用いられ、昨今の環境問題や電力事情を鑑みると、今後更なる高効率化が望まれる。IPMモータは技術発展と共に適用範囲が広がり、小型・高回転化が進められている。しかし、励磁電流の高周波化やPWMインバータで駆動した際のキャリア高調波によってステータ・ロータコアには高調波成分を含む磁束密度が生じるため、鉄損が増加する。Amorphous軟磁性材料は従来より一般的に用いられてきた無方向性電磁鋼板(以下、NO)と比べて鉄損が非常に小さく、高周波帯域での特性が優れている。しかし応力感受性が高いため、加工時等の応力によって鉄損増加が懸念されることからモータコアに適用することが困難であった。 本稿ではAmorphous軟磁性材料をステータコアに適用し、有限要素法による二次元磁界解析と実機試験による鉄損評価によって優位性が示せたので以下に述べる。