電気学会全国大会講演要旨
5-024
HEV用24/16極スイッチドリラクタンスモータの効率
◎中野真司・柿島岳夫・清田恭平・千葉 明(東京工業大学)
著者らは,既に第三世代HEV用IPMSMと同一外形の18/12極SRMの設計,試験を行い,目標IPMSMと同等の最大トルク,同等の最高効率,1.6 倍の最大出力を得られることを明らかにしている。しかし一般的にSRMはIPMSMより振動騒音が大きく,それらの解決が課題である。そこでモータ極数を 18/12 極から24/16 極へ多極化し,ラジアル力を分散させ,2768 r/min,30Nm付近で2.3 dB騒音が低減できることを実験で確認した。 しかし実験の際に,効率が解析より大幅に低下してしまった。本稿ではその原因について考察する。 本報告では18/12極SRMを24/16極SRMに多極化することで,実機での最大効率が96.4%から94.2%に減少することを確認した。しかし,この効率減少は多極化によるものではなく,鉄心加工法によるものであると考えられる。