電気学会全国大会講演要旨
5-028
2極電動機・4極軸支持構造を持つ超高速ベアリングレスモータの運転特性
◎林 正大・松崎達也・竹本真紹・小笠原悟司(北海道大学)・千葉 明(東京工業大学)
超高速モータは,ターボ分子ポンプ,研削スピンドル等に広く用いられている。しかし,超高速回転で機械ベアリングを用いた場合,ベアリング摩擦による損失を増大させ,効率の低下や短寿命,さらに,振動による騒音等多くの欠点を持つ。そこで,電磁力により,回転子を完全非接触で浮上回転可能なベアリングレスモータ(BelM)の適用が研究されている。上述の問題点を解決できるBelMだが,これまで著者らの知る限り,100,000 rpm以上の超高速回転において,実負荷試験による効率などの詳細な運転特性は未だ報告されていない。そこで,著者らは,100,000 rpmで1.2 kWの出力を備えた2極電動機・4極軸支持構造を持つ表面貼付磁石型超高速BelMを設計し,その試作機を製作した。そして,製作した試作機を用いて実負荷試験を行うことで,100,000 rpmでの運転特性を明らかにしたので報告する。