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界磁巻線への非接触給電機能を持つモータの提案と原理検証
○梨木政行・道木慎二(名古屋大学)
IPMSMなどの自動車用モータは、大トルク出力時に無効電流が増加してモータ損失が増大する問題などがある。本研究では、モータ及びインバータの小型化を目的として、ロータ界磁巻線用の電力をステータ側からロータ側へ非接触で供給する方法を提案する。具体的には、ステータ巻線へ720°周期成分の交流電圧、電流を重畳できる構成とし、ロータ側には電気角で360°ピッチの受電巻線を複数設け、変圧器のように給電する。そして、各受電巻線に誘起する交流電圧を整流して界磁巻線の励磁電圧を得、電流を通電する。試作・評価の結果は良好であり、基本的な原理を検証することができた。