電気学会全国大会講演要旨
5-063
変圧器タンクの漏れ磁束により発生する騒音源としての電磁力
○脇本 聖・孔 繁旭(明電舎)
変圧器の騒音のうち,鉄心の振動に伴い発生する騒音(以下,励磁騒音)については,これまで低騒音化が進められてきた。励磁騒音が静かになってくると,これまで問題視されてこなかった負荷電流に伴い発生する騒音(以下,負荷電流騒音)が問題となる場合が出てきた。騒音源の観点から負荷電流騒音が励磁騒音と異なる点は,漏れ磁束の通路である巻線とタンクに電磁力が働くことである。 既報(通電時のローレンツ力による巻線振動)に引続き,本報告では,通電時のタンクに働く電磁力を解析により求め,アルミシールド取付け範囲を変化させて比較した。