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変圧器用微少漏油可視化診断システムの開発
○呂 莉・森山智広・市村 智・斉藤泰智・山岸 明・六戸敏昭(日立製作所)
近年,変圧器の様相別障害件数として漏油の割合が最も高く,34%(326件/全960件)を占めている。現状,2回/月の巡視点検と1回/6年の定期点検での漏油の点検が推奨されているが,漏油の更なる早期発見のために,微少な漏油を検出可能な監視システムを開発中である。今回,塗装板上に油を塗布して漏油を模擬し,測定対象に対してブラックライトにより紫外線を照射しながらデジタルカメラで撮影,得られた画像の各ピクセルのR, G, Bの値から輝度と彩度を算出した結果,漏油部とその他の部位とで特性が大きく異なり,漏油の検出が可能であることが分かった。