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変圧器絶縁油が水質へ与える影響の経時的調査
◎宮原秀幸・山岸 明・白坂行康(日立製作所)・植田玄洋・和田純一・岡部成光(東京電力)
近年,洋上風力発電の増加に伴い,沿岸や洋上へ変電所が建設されており,変圧器絶縁油も分解性を有する環境絶縁油への関心が高まっている。環境基準では,水質はpHや油分,浮遊物量,水中の酸素状態により評価されている。その酸素状態の指標には,溶存酸素量(DO),生物化学的酸素要求量(BOD),化学的酸素要求量(COD),全有機体炭素量(TOC)が用いられる。
今回,海水・河川水へ絶縁油が各水質評価指標に与える影響の1年間の経時的傾向を調査した。環境基準上、鉱油、エステル油は分解過程で酸素消費を伴い水質への負荷ありと評価され,一方,シリコーン油は水中での分解速度が遅く,水質への負荷は小さいと評価される。