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伝導冷却HTS巻線の層間熱伝達特性の測定
◎有山隆紘・穴澤孝旺・佐々木衣里日・中山大樹・高尾智明・塚本修巳(上智大学)
HTSコイルはSMESや回転機のような大型超電導機器の動作において重要な役割を持つが、実用化に向けての課題の一つにコイルのクエンチがある。コイルの熱的安定性を解明するために巻き線の層間熱伝達特性を知る必要がある。今回20層と40層の含浸、非含浸巻線パックについて層間伝達率を測定、比較して含浸と層数の影響を調べた。線材パックを含浸することで非含浸のときと比べて熱伝達率は大幅に向上した。非含浸の場合、熱伝達率は層数が倍になると、ほぼ半減した。しかし含浸した場合、層数が2倍になってもhの減り方は半減より少なかった。