磁気吸引型浮上システムの研究を高温超電導バルク体(GdBCO)、永久磁石、電磁軟鉄を用いて行っている。このシステムでは、ゼロフィールドクールされた高温超伝導バルク体の磁気遮蔽効果により、垂直方向の安定浮上を実現できる。これらの超電導バルク体、電磁軟鉄、永久磁石を用いて形成される最も単純なモデルを基本モデルと定義した。さらに、基本モデルを2つ並べ、永久磁石同士を電磁軟鉄のプレートで繋いだものを2セット鉄板付加モデルと定義し、浮上力の測定を行った。結果は、永久磁石の向きを互い違いにした2セット鉄板付加SNモデルが最大浮上力680 gをとり、基本モデルの2倍よりも大きい浮上力を得ることに成功した。