電気学会全国大会講演要旨
5-103
軽量可動子リニアモータの基礎特性の検証
◎長谷川 祐・青山康明・佐々木正貴・岩路善尚(日立製作所)
リニアモータを適用した製品の範囲拡大を目的に高速高加速駆動が実現できる軽量可動子リニアモータが望まれている。本稿では、リニアモータの加速度向上を目的に、磁極対向構造で可動子の振動を抑え、横磁束形磁気回路で推力を向上させた試作機を検討する。有限要素法に基づく電磁界解析で算定したモータパラメータを用い、速度13 m/sのステップ応答シミュレーションを実施した。その結果、指令から約3.7 msで最大加速度が約1700 m/s2に達し、応答時定数は約6.3 msとなった。これにより、最大推力が約25 kNとなる見込が得られた。