電気学会全国大会講演要旨
5-105
搬送システムへの利用を目的としたPM-LSMの並行同期運転手法
◎鈴木憲吏・高井浩行・内山 航・百目鬼英雄(東京都市大学)
工場内の各工程間搬送システムを考えた場合,リニアモータは有効な動力源であり,当研究室ではこのシステムに固定子間欠配置PM-LSMを提案し駆動法の研究を行っている。一般に搬送物の積み下ろしは,台車の「停止と始動」を繰り返す為,効率が低下する。本研究は,台車を停止させず搬送物を他工程に移動させる並行同期運転手法を提案する。本手法は,2台のリニアモータを並行に配置し,一方をマスタ,他方をスレーブとして構成し,スレーブ台車がマスタ台車に並行し追従するシステムである。マスタ側は工場内の周回ラインを,スレーブ側は各工程間のラインを想定している。本稿では,並行同期運転手法の妥当性をシミュレーションモデルで検証した。