ベアリングレスモータは非接触で回転体を支持することができるため、無粉塵、潤滑油レスといった特長を有している。回転体を磁気浮上させるには、回転体の回転方向以外の5自由度を制御する必要があるが、全てを能動的に制御するとコストが増大する。そこで著者らは、コスト低減のため、スラスト方向のみを能動的に制御し、d軸電流でスラスト力を発生する1軸制御型シングルドライブベアリングレスモータの研究を行っており、実機試験において、安定な磁気浮上に成功した。 本報告は、V字巻線を施したシングルドライブベアリングレスモータについて、トルクを向上させるための巻線の角度、巻き方について、解析によって検討したものである。