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ATACS(無線による列車制御システム)による踏切制御機能の使用開始
橋本直樹・青栁繁晴・八木圭介・◎三塚公城・佐々木裕史(東日本旅客鉄道)
ATACS(Advanced Train Administration and communications System)は、デジタル無線を用いて地上装置・車上装置間で双方向通信を行い、列車を制御するシステムである。本システムは、2011年10月に仙石線(あおば通〜東塩釜間)で基本機能を使用開始しており、その後3年が経過しているが大きなトラブルはなく安定稼動している。
本稿では、ATACSの第2ステップとして2014年12月に使用開始した世界初の「無線による踏切制御機能」について、制御方式、導入に向けた試験方法、施工方法、導入の効果等について報告する。