電気学会全国大会講演要旨
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新型高耐圧絶縁カラーの開発
芦口友章(東日本旅客鉄道)・◎安田 諒・原田秀行・細川 朗・安喰浩司(サンコーシヤ)
信号機器室にサージ電圧や地絡電流が侵入するのを防ぐためには、耐雷トランスや放流形保安器による対策を行うとともに、機器と建屋間を確実に絶縁することが重要となる。機器と建屋間を絶縁するために使用している既設のカラーでは、ボルトと機器筺体間の空間離隔距離が確保出来ない場合があり、絶縁的弱点箇所となることがある。そこで、カラーの縁だけ高さを上げた丸箱状とする事で、カラーの耐電圧性能と、機器との離隔距離確保を両立させた新型カラーを開発し試験を実施した。その結果、インパルス耐電圧で約57kVまで向上させられる事が確認できた。新型カラーの適用により雷害・地絡による障害発生の抑制に寄与できると考える。