電気学会全国大会講演要旨
5-133
早期障害復旧のための仮設軌道回路の基礎検討
◎土屋大悟(東日本旅客鉄道)
鉄道の安全をつかさどる信号装置にとって、列車の位置を正確に把握することは、非常に重要である。現在多くの箇所で使われている軌道回路は、送電側・受電側に機器が分散しており、レールやケーブルなどに故障が発生する可能性もあり、故障した際に障害箇所をみつけるまでの時間が長くなっている。 本研究では、軌道回路装置が故障した際に、応急復旧が可能となる仮設軌道回路について、応急設備という特異性、FTA・FMEA解析により求められる性能要件の検討を実施した。また複数のセンサーを比較し、優位と判断した音について、走行音の解析を行い列車検知が可能か検討を行った。