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トロリ線着氷霜対策としての通電試験
山下博史・◎肥山裕一・田中則之・堺井稲生・梅田繁樹(西日本旅客鉄道)
山陽新幹線では,冬季においてトロリ線に付着した着氷霜への対策が課題となっている。着氷霜対策として,気象条件を基に着氷霜が発生する区間を推定して負荷制限することで,パンタグラフに発生するアークを低減する取組を行っている。また,主要駅でパンタグラフを監視し,パンタグラフ溶損の有無を管理した運行管理としている。電気部門における着氷霜対策の検討として,これまでに試験装置での通電試験,本線設備を想定した温度センサの考察を行った。本論文では,本線設備においてトロリ線通電を用いた温度観測試験を行い,得られた結果を報告する。